心を満たしてくれるのは、不要不急の何かだ。

コロナの影響はいまだ続きますが、元気に出張仕事もしています。 先日は、新人の育成担当者向け研修で、東京へ。
新人研修が4月からかなり後ろ倒しになり、各社様で6~7月あたりに登壇させていただいていました。
それに続いて、教育担当となる方々の研修も、後ろ倒しで7~8月。 各研修現場で、コロナ禍の育成の難しさ・工夫をお聞きしていると、動きながら考え、「今」を観る目の解像度を上げることが大切だとしみじみ思います。どこにも、万人に合った処方箋や正解など、ないのですから。
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さて。 今回の出張では、日本橋に立ち寄り、かねてより気になっていた小松美羽さんの作品を観てきました。
高島屋の美術画廊で展覧会があるということと、近くのSMBC信託銀行にも展示があると知ってハシゴ。 小松さんは大英博物館に展示された狛犬作品で有名ですが、そのきっかけになったという山犬様(ニホンオオカミ)の作品解説に惹きつけられました(タイトルの写真です)。
「私は幼い頃から自然の中で山犬様のスピリットを身近に見て感じてきました。そこから私は、神話は過去形ではなく繰り返し語り継がれて進化していく未来形なのだということを、実際の体験から学び得て育ちました」
あるインタビューで、 瞑想して、第三の目を開いて、作品作りに向かう ということを仰っていましたが、自然の中で感じる体験が、小松さんの表現の根源だったのだなぁ。そして、「祈り」も。
ちなみに小松さん目当てで出かけた先で、ほかにも素敵だと思う作品・作家さんに出会えました。嬉しい。
その後友人と、とらやカフェでお茶。 「青」と銘された美しい和菓子。ペロッと食べちゃったけど(笑)。
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完全巣篭もりだった4月、励ましてくれたもののひとつが、YouTubeにアップされた、プロ達が歌う『民衆の歌』でした。 不要不急のものが、心を満たしてくれる。 私にとっては、アートや、栄養摂取のためではない美しい細工の和菓子、仲良しとのおしゃべりなどが、そういうもののひとつです。